7月から年度が替わるブラジルにおいて2017-2018年度の最終G1となるGrande Premio Brasil (G1、芝2400m)がガベア競馬場にて行われた。本命不在で人気が割れる中Quarteto de Cordasが残り300mあたりで上位に進出そのままジリジリと脚を伸ばしゴール直前で粘るArrochaを差し切った。勝ちタイムは2:30.76。このレースにはアグネスゴールド産駒のSilence Is Goldも出走しており好スタートから2番手追走したものの直線半ばで力尽き12着に終わった。前日に行われた2000mの牝馬限定G1・Grande Premio Roberto e Nelson Grimaldi Seabraに出走していれば勝ち負けであったと思われるところ牡馬相手で初の2400m戦に挑戦し4角で先頭に並びかける積極的なレースは健闘と言える。
Quarteto de Cordasの父はデインヒル系のRock of Gibraltar (IRE)。母はG3ウイナー。ただ母系は12代母Financieraがウルグアイに渡って以来南米で定着している一族ではあるが近親に活躍馬は多くない。Financieraの姉Donninaもウルグアイに渡っておりこちらのラインから2018Gran Premio de Honor (G1、ARG)の勝ち馬Balompieや2012SA Fillies Classic (G1、SAF)の勝ち馬Bambina Stripesなどが出ている。