ノーザンダンサーの3×4を始めとするかなりの近親配合でダビスタでさえ「危険な配合です」と言われかねない血統だった。
やや重苦しい欧州の一流種牡馬が血統表に並んでおり、同馬がヨーロッパ競馬にあっさり適応出来たのはこのためだったのかもしれない。
新馬戦、500万条件とダートレースを物凄く強いレースっぷりで勝つ。
ちなみに500万条件出走時。
休み明けの事もあってエルコンドルパサーはそもそも大きなお腹にでっぷり肉が付き、冬毛ボーボー。
ロバだか牛だか分からないような酷い馬体だった。
新聞ではグルグルマークが一杯付いていたが、こんなん走る筈無いと思ったら、ダート1800mしかも中山で9馬身差圧勝。目が点になったものである。
これは強いぞということで芝への挑戦。
共同通信杯に登録したらなんとこれが雪でダート変更。
当然圧勝して次走ニュージーランド4歳ステークスでようやく芝で走ることが出来た。これもあっさり勝つ。
この年のNHKマイルカップは前年の2歳馬チャンピオン、グラスワンダーで仕方が無いというレースだったのだが、なんとグラスワンダーは骨折して戦線離脱。
ならばもう、この馬しかいないよね。
ということでエルコンドルパサーは1.8倍の一番人気。そして完勝。なんというか、この時点で鬼の様に強いな、とみんな思っていた。
https://i.imgur.com/mZRxm3y.jpg
両馬の手綱を取っていた的場均騎手がグラスワンダーを選んだ(色々あったらしいが)ことも影響して、初の直接対決となった毎日王冠ではグラスワンダーに人気で遅れをとっていた。
だが、今では伝説となっているこのレースで、サイレンススズカに詰め寄る2着に入る。
グラスワンダーに先着した事で3歳外国産馬最強の座を証明したのであった。
そして、次走をなんとジャパンカップに選ぶ。
エルコンドルパサーはここまで2000m以上の距離を走った事が無かったが、馬主である渡邊氏が二ノ宮調教師に、ジャパンカップではなく実績のあるマイルGⅠのマイルチャンピオンシップにでた方がいいのかと、訪ねてところ
「どちらに出ても勝ちます、どちらがいいですか?」
との答えが返ってきた。
この答えに納得し、将来の欧州遠征をも見据えてジャパンカップへの出走を決める。
特に同世代のダービー馬スペシャルウィークをねじ伏せたことで、今度は世代最強を高らかに宣言したのであった。
おかげでスペシャルウィークはこの後幾ら勝っても「まぁ、エルコンドルの方が強いけどね」と言われ続けることになってしまうのである。
エルコンドルパサーは翌年、凱旋門賞を目指して欧州遠征を決断する。
この前年、シーキングザパールやタイキシャトルがヨーロッパGⅠに勝っており、日本馬が海外遠征する機運がかつて無く盛り上がっていたのである。
海外遠征と言っても1レースか2レース使って帰ってくるのが普通なのだが、
エルコンドルパサーの場合は半年もの間ヨーロッパに滞在して調教を積むという現在でもあまり見られない無い取り組み方をした。
果たして、1999年5月に行われたイスパーン賞(GⅠ)は直線実況が「これは勝ちます!」と言っちゃった程惜しい2着。
次走、伝統あるサンクール大賞(GⅠ)は前年の凱旋門賞馬サガミックスや前年のヨーロッパ年度代表馬ドリームウェルを61kgという斤量をものともせずにねじ伏せて完勝。
これには当地の競馬マスコミも仰天し、本番の凱旋門賞ではアイリッシュダービー馬モンジュー、キングジョージの勝ち馬デイラミと並ぶ三強の一角と評価された。
スタートでポンと飛び出したエルコンドルパサーはマイペースで逃げ続け、そのまま直線中ほどまで手ごたえ十分なまま先頭。
「勝ったか!」とマジで日本中が思った瞬間、モンジューがそこまでやらんでもというような脚で外から差し切ってしまった。
しかしながらモンジューとの斤量差、この後ろを5馬身もちぎったことから、現地のでのレース評価は「今年は勝ち馬が2頭いた」というものになり、
この年のワールド・サラブレッド・レースホース・ランキング長距離部門において134ポンドという破格の評価を受けた。
ちなみに、2006年のディープインパクトは127ポンドの評価であった。
エルコンドルパサーはこのレースをもって引退。
11戦8勝二着3回の連対率100%を達成しており、これはシンザン、ダイワスカーレットに次ぐ記録。
もちろん外国遠征を含めてこの記録を達成した馬はエルコンドルパサーが唯一である。
1999年は国内で走っていないにも関わらず、あまりに衝撃的なその活躍から年度代表馬に選ばれスペシャルウィークが涙目になった。
連対率パーフェクト
マイル&クラシックディスタンス
国内&海外
芝&ダート
レーティング
どの実績見ても申し分ない
こんなん調教師が言いたいセリフナンバーワンだろ
俺も言ってみたいわwwww
かっこよすぎだろw
タイキシャトル対エルコンドルパサーだったのか…
ぜひ見てみたかったw
思考停止感が満載だしさ
しばらく前の名馬、重ねてみたらどうよ?
クラブでアホほど売れるかもしれんよ?
今サンデーサイレンス重ねまくってるだろ
失敗した馬は競馬場まで辿り着けない
から気づいてないだけでないの
イージーゴアにしてくれよ
NHKマイル見る限り無理だと思う
フツーにシャトルから逃げたとしか思ってない
当時も今も
あの年に限っては、マイルCS勝つよりジャパンカップ勝つ方が楽だったんだよ
2013年スプリンターズSでロードカナロアに勝つのと、同年のマイルCSでトーセンラーに勝つのとどっちが楽だと思う?的な感じ
モンジューって仮に囲まれても強引にこじ開けてくるからなぁ
タタソールズ金杯には驚いた
スプリントG1を勝ってる馬が中距離に出てくる方が歴史上稀だよ
バンブメモリーとかヤマニンゼファーとか、過去にいないわけではないけど、出てこないから「引きこもってやがる」って言われるような感覚はなかった
実際そういう論調の記事は見たことないし
「JRAが有馬に出てほしいって打診したけど藤澤が断った」っていう当時真しやかに流れたデマでも信じてんじゃねーの?
むしろ今は欧州で極端なインブリードが流行りだから止めないんじゃね
100歩譲って天皇賞が○外解放されてたならまだしも、あの状況で短距離に引きこもったは無いわ
そんな馬が何故ダートで強いんだ?
短命だったのも産駒の活躍が長距離やダートに偏るのを見ても
今の時代はもう完全に「餌やり師」でしかない
松国、松博辺りが最後の名伯楽かな
藤沢なんてもう完全に言いなりだしな
それでも結果を出し続ける藤沢は凄いと思うよ
やっぱりなんだかんだ言っても結果だから
マイルCもキンカメの方が凄かったし
元々クラシックディスタンス向きの馬が仕方なくマイル走ってただけだろ
マイラーでは無いよエルコンは
マイルCのエルコンは仕方ない
左手前のまま最後まで走ってるんだもん
ちなみにキンカメ生涯唯一の敗戦の時のコメントが「手前を変えなかった…」
それほど当時のJCが3歳には敷居が高かったイメージがある。
そもそも3歳でJCに出る馬自体少ない時代だった
内国産馬は菊花賞目標で中2週になるJCは避けるし
外国産馬は路線整備されてない関係でマイル路線が大多数だった
2400も文句無し!
マイラーと呼んだのは誰だ!
エルコンドルパサー2400文句無し!
1998年、ジャパンカップ エルコンドルパサー 三宅正治アナ
ジャパンカップ圧勝→府中巧者の名馬2頭に完勝、未だに国内3歳馬の最高レート
こいつはガチで世界一強かったと思う
ヴァーミリアン産駒
・ノットフォーマル フェアリーS
・ビスカリア TCK女王盃
・ラインシュナイダー サマーチャンピオン
サクラオリオン産駒
・カイザーメランジェ 函館SS
ルースリンド産駒
・ストゥディウム 羽田盃、ダービーグランプリ、種牡馬
クリソプレーズ(牝)
・クリソライト
・マリアライト
・クリソベリル
ttps://db.netkeiba.com/horse/ped/2018104877/
こういうのが走ってくると面白いね